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「シンガポール経済セミナー」の開催報告

第14回総会後に、シンガポール経済セミナーを開催致しました。
 会員様のほか一般の方からも参加申込みがあり、生きたシンガポール事情に興味深く耳を傾けて頂きました。

 

 今回の経済セミナーでは在星37年の永野明支部会長に講演をお願いしました。

・シンガポールの年金の事情をご本人の年金記録を元に具体的に仕組みをご説明くださいま 

 した。
・水問題では、シンガポールの隣国マレーシアから水を輸入しています。また、1961年に

 調印した水輸入の契約期限が2011年に迫っています。それに備えて2003年から日本の逆

 浸透膜を使った高度濾過技術を導入して国内の下水を再生処理し、飲用水にも利用可能と

 する「ニューウォーター」(NEWater)計画を開始しており、2011年には国内の水需要の30%

 をこの再生水で賄おうとしているそうです。

今回、その貴重な水「NEWater」を持ってきていただきました。

「NEWater」はNEWaterビジター・センター内でのみ入手できます。

・マレーシアとのマラヤ鉄道(KTM)の所有権問題も取り上げていました。

 シンガポールとマレーシアは、植民地支配者であるイギリスと政治交渉の後、まとまった

 一国として独立を果たしました。その後、多民族国家マレーシアの一州であったシンガポ

 ールが分離独立した経緯があります。その際に、シンガポール内のKTM線路と駅の所有

 権がマレーシアに残されたようです。その所有権をめぐってシンガポールとマレーシアは

 何度も折衝を重ねましたが、解決できていません。

 

 生きたシンガポールの事情をお話から知ることができました。

 また、セミナー後の意見交換会では、講師の永野明氏を交えて会員各位、積極的に情報交換されて、大盛況のうちに閉会することができました。